小売業は、小さく細かい計上・管理がとても多く、管理方法が悪いとどうしても見落としがちです。
「売れる」と「儲かる」の違いをしっかり説明し、明瞭な計上・管理のアドバイスをいたします。
小売業は、小さく細かい計上・管理がとても多く、管理方法が悪いとどうしても見落としがちです。
「売れる」と「儲かる」の違いをしっかり説明し、明瞭な計上・管理のアドバイスをいたします。
小売業は、比較的現金による入金や出金の多い業種になります。
日々現金出納帳に取引を記録することを心掛け、注文伝票や納品書・領収書と符合させながら売上や経費の計上漏れがないよう管理していくことが必要です。
売上は、商品の引渡しがあった日に計上することが原則となります。
販売代金の入金又は受取日が売上計上の日ではありませんので、インターネットでの受注販売・
クレジットカードやデビットカードによる売上・商品券等の受取りによる売上がある場合、
決算時に掛売上として計上し、売上計上漏れのないよう注意する必要があります。
実地棚卸の際、確認しなければならないものは、店頭商品だけではなく原材料・加工途中の半製品・他所に保管している
製品・包装資材等の貯蔵品も含まれます。後日でも分かるよう仕入単価や品目別数量を詳細に記録し、
在庫に関する「棚卸表」を作成して大切に保管しておきましょう。
従業員に給与を支払う際に差引く税金(源泉所得税)の額は、
その者の雇用期間や雇用形態によって異なります。
給与支払いの時期・回数により「源泉徴収税額表」の
「月額表」「日額表」、雇用の形態により「甲欄」「乙欄」「丙欄」に
分類されます。
従業員個々の雇用状態によりどの区分に該当するのかを判断し、
給与を支払う際、税額表に従って所得税を差引くこととなります。
小売業は、一般的に収入及び支出に関する取引数等が多く、日々しっかりとした取引の管理をしておくことが、財務状態の把握・節税対策等を行ううえで重要になります。
また、上記の他にも値引き・返品・リベート・広告宣伝又は交際費等の経理処理、売れ残り商品の処理方法などに注意して経営状態の把握をする必要があります。
消費税においては、簡易課税制度の適用を受ける場合、実際の課税仕入れ等の税額を計算することなく、原則として第二種事業のみなし仕入率(80%経費)が適用されます。